橋梁点検とは
全国約70万ある橋梁のうち、建設後50年を経過した橋梁の割合は10年後には約半数と言われております。
すべての道路構造物、すなわち橋梁、トンネル、ならびに道路付属物等に対して国が定めた定期点検要領に従って、5年に一度の近接目視による点検を義務化されました。
弊社は道路橋点検士取得者が在籍しており、現場作業及び点検調書の作成を行っております。
橋梁点検において維持、点検、調査、補修・補強そして記録は維持管理における一連の流れになりますが、弊社が特化する業務 として橋梁の点検・調査について具体的に列挙し説明いたします。
点検方法
基本的には近接目視を主に、必要に応じて点検機械や橋梁点検車を用いて点検・調査を実施します。また打音検査といって、コンクリー ト構造物の表面付近のコンクリートの表面をハンマーでたたき、発生した音によって状態を把握します。コンクリートが健全 な場合は高い音が、はく離や空洞などがある場合は低い音がすることにより判断します。
〇橋梁点検車での点検
橋梁の下部などの点検に活躍する高所作業車です。
梯子での点検が難しい場合や、対象橋梁の桁下に立ち入れない場合に使用します。
広い作業範囲をカバーし、点検箇所へのスムーズなアプローチが可能です。新設高速道路などに増えている桁厚の橋梁差込作業も余裕で行えます。
ローラジャッキにより格納する必要がない為、連続作業も可能です。
中型から大型の車両があり、ほとんどの橋梁の点検が出来ます。
〇高所作業車及び軌陸車での点検
歩道橋での点検や高速道路等、橋梁点検車での作業が難しい場合に使用します。
作業用バスケット(作業床)が2m以上の高さに上昇できる能力を持ち、昇降装置、走行装置等により構成され、不特定の場所に動力を用いて自走できる機械の事を指します(安衛令第10条4項等)。 従ってこれに該当せず動力で自走しない機械は高所作業台という解釈になります。
桁下の環境に左右されますが、差込角度や車両の位置を工夫する事によって橋梁点検車と同等以上の作業範囲を有します。
小型の車両から大型の車両、クローラ車や線路内を走行可能な軌陸車まで様々な種類があります。
歩道橋 高速道路 軌陸車を使用した線路内での点検 クローラ車を使用した幅狭での点検
〇地上及び梯子を使用しての点検
比較的小規模な橋梁や桁下から4m未満の橋梁は梯子や地上からの点検になります。
梯子を使用する場合は墜落や道具の落下等に注意し、安全第一で作業を行っております。
橋面の点検 地上での点検 脚立を使用した点検
〇その他の点検方法
桁下環境や添架物等の状況により上記の点検方法では困難な橋梁も、これまでの経験を生かした様々な方法の点検も行っております。
他社で断られた案件でもお気軽にご相談下さい。
・移動式足場を設置した線路内での点検
・ポールカメラやロボットカメラを使用した点検…etc
線路内で移動式足場を使用した点検 ボート上での点検 ポールカメラを使用しての撮影 ドローンを使用しての点検 ※試験段階です